Russell 1000 と S&P 500 はともに米国株式市場のバロメーターとして位置づけられていますが、これらの株式指数は設計上で異なります。銘柄の組み入れと除外の点において、Russell 1000 はシンプルかつ透明性の高いメソドロジーを採用しているのに対し、S&P 500 はインデックス委員会が採用銘柄の決定を主導しています。そのため、S&P 500 の組み入れ時期が Russell 1000 より遅くなることも珍しくありません。
LSEG のリサーチが投資家に提供するメリットとは?
LSEG は、投資家のお客様に Russell 1000 と S&P インデックスのメソドロジーの違いをご理解いただき、目的と用途に応じて最適なインデックスを採用できるようサポートします。
Russell 1000 と S&P の違いのポイント
- 委員会主導で銘柄組み入れ/除外されている S&P 500 よりも、Russell 1000 はシンプルで透明性の高いメソドロジーを採用
- Russell 1000 は四半期ごとに IPO 銘柄を追加 (英語) (基準を満たす限り、毎年 6 月の年次入替に先立って新規上場米国株の組み入れが可能)
主なポイント:
- メソドロジーなどの違いにより、Russell 1000 と S&P 500 で適格銘柄の組み入れスケジュールに違いが生じている。
- 銘柄選定基準を満たしていればインデックスに追加できる Russell 1000 では、急成長銘柄が IPO 後数ヵ月で組み入れられることもある。
- 2023 年の S&P500 の新規組み入れは 14 銘柄。数年前から上場している銘柄だけではなく、2023 年以前から業界をリードしてきた銘柄も存在する。
- 下のグラフは、これらの違いがパフォーマンスにもたらす影響を示したもので、グラフをクリックすると、IPO の上場日と各インデックスへの組み入れ日が表示される。