2019 年 12 月 31 日時点で、Russell 米国スタイル・インデックスをパフォーマンスのベンチマー クとして用いているアクティブ運用の投資残高は 5.7 兆米ドル、同インデックスをポートフォリオ に用いるパッシブ運用の投資額は 4,660 億米ドルにのぼっています。つまり、このインデックスを ベンチマークにしている資産は総額約 6.2 兆米ドルとなっています。
Russell 米国スタイル・インデックスのこれまでの経緯や発展を振り返ると、以下のような点が 挙げられます。
- Russell 米国スタイル・インデックス (英語) として最初に提供された Russell 1000 グロース・イン デックスとRussell 1000 バリュー・インデックスは、元々はグロース投資やバリュー投資を専 門とするアクティブ運用マネージャー向けに適切なベンチマークを提供するために開発されま した。
- ほどなく両インデックスは、パッシブ運用のベースとしても使われるようになりました。市場 を 2 つに分類することで、投資家は条件に合うアクティブ運用マネージャーが見つからない場 合も、スタイル配分の隙間を埋めることができました。
- 投資家は、構成とパフォーマンスが異なるこれらのスタイル・インデックスを用いて、市場と 乖離するような戦略的または戦術的なティルト(傾斜付け) を行うようになりました。グロース とバリューという両側面によって、市場全般を概観することができるため、スタイル配分の ティルトは透明性の高いものとなります。
- 最近はファクターに注目が集まっていますが、スタイル・インデックスのベンチマークとして、 また透明性の高いスタイル配分ツールとしての有用性に変わりはありません。