Solange Le Jeune
Hilary Norris
森 敦仁 (翻訳)
主なポイント:
低炭素経済への移行が進む中、金融機関は、企業の気候変動に対する準備状況と、気候目標の達成状況を評価するためのツールを求めています。これは、投資家の意思決定やエンゲージメント活動において重要な要素となりつつあります。
本稿では、FTSE TPI の気候変動フレームワークとその適用について、特に FTSE TPI Climate Transition インデックス・シリーズ を通じて検証します。このシリーズは、低炭素経済への移行に伴うリスクと機会に基づいて構成銘柄のウェイトを変更するもので、適切なデータに基づく専用インデックスが、気候関連の投資とエンゲージメントに必要な明確性をもたらすことを実証しています。
差別化ポイント:
- LSEG の子会社である FTSE Russell は、TPI のデータ・パートナーです。TPI は、アセット・オーナーが主導し、アセット・マネージャーがサポートし、グランサム気候変動・環境研究所 (Grantham Research Institute on Climate Change and the Environment) の専門知識に支えられ、実用的な気候に関する洞察を提供することができます
- FTSE Russell は、これらの知見を活用し、低炭素経済への移行に伴うリスクを管理したい投資家のために、将来を見据えたベンチマークと投資ツールを開発しています
- 投資の意思決定と並行して、TPI のデータは、投資家がポートフォリオのエンゲージメントに的を絞ったアプローチを取り、取り組むべき最も関連性の高い気候問題を特定するのに役立ちます
投資家にとっての意義
気候移行が進むにつれて、投資家は気候変動関連のリスクと機会をポートフォリオに反映させる必要性が高まっています。静的で遡及的なサスティナビリティ指標を超えて、投資家は投資判断の根拠となる、将来を見据えた堅牢なデータへのアクセスを必要としています。FTSE TPI 気候フレームワークは、まさにこのような微妙で将来を見据えた情報を提供するように設計されています。